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【検証】家庭用ミキサーでごはんゼリーは作れる?7回試してわかったこと

【検証】管理栄養士が試した、家庭用ミキサーでごはんゼリーはできる?7回試してわかったこと。器に盛り付けられた白いごはんゼリーの画像。 手作りムース食レシピ

お粥ゼリーは量が多くなり、全部食べてもらうのが大変…。

私もそう感じていました。
そんな時に知ったのが、宮源株式会社の「酵素パウダー」です。

「酵素パウダー」を使えば、ごはんをゼリー状にすることが出来る商品です。

「これはすごい」と思い、実際に作ってみました。

みかん
みかん

しかし、最初は何度挑戦しても上手くできませんでした。

そこで宮源株式会社へ直接問い合わせ、作り方のポイントを教えていただきました。
その結果、家庭用ミキサーでもごはんゼリーを作ることができました。

ただし、宮源株式会社のYouTubeの仕上がりとは少し違う点もありました。

みかん
みかん

この記事では、7回の検証で分かったことや失敗した原因、上手に作るためのポイントを、写真付きで詳しく紹介します。

※このブログの情報は一般的な介護食の参考情報です。嚥下機能には個人差があります。必ず担当の医師・言語聴覚士・管理栄養士にご相談の上でご活用ください。

結論|家庭用ミキサーでもごはんゼリーは作れたが、仕上がりは少し違った

まず結論です。

家庭用ミキサーでもごはんゼリーを作ることができました。

ただし、仕上がりは宮源株式会社のYouTubeで紹介されているものとは少し違いました。

私が作ったごはんゼリーは、「ぷるん・つるん」ではなく、「ふわトロ」という食感でした。

これは、ごはんを酵素パウダーで液状化したときの状態が、公式の動画のような「サラサラ」ではなく、「サラサラに近いトロトロ」だったためと考えています。

この記事を読む前に知っておいてほしいこと

今回うまくいったのは、70℃のごはんを使ったときでした。59℃では液状化できませんでした。

ところが、家庭用ミキサーの多くは「60℃以上のものを入れない」と説明書に書かれています。つまりごはんからの液状化は、お使いのミキサーによってできるかどうかが変わります

誰でも同じようにできる方法ではありません。この記事では、そこも正直にお伝えします。

完成したごはんゼリーの写真。ふわトロっとした見た目。
完成したごはんゼリー
みかん
みかん

ごはんゼリーは作れました。ただし、全粥から作った粥ゼリーとは、食感が少し違いました。

今回の検証で「成功」とした基準

今回の検証では、

酵素パウダーでごはんがサラサラに液状化できるかを成功の基準にしました。

理由は、ごはんがサラサラにならないと、その後ミキサーゲルを加えても、理想のごはんゼリーになりにくいからです。

つまり、

  • 成功:ごはんがサラサラに液状化する
  • 失敗:ごはんがドロドロ・トロトロのまま
みかん
みかん

「ごはんゼリーが固まるか」ではなく、「酵素パウダーでサラサラになるか」を基準に検証しました。

7回検証して分かった失敗の原因

最初は「説明書どおりに作ればできるだろう」と思っていました。

しかし、5回試しても思うようなサラサラにはなりませんでした。

みかん
みかん

そこで、失敗の原因を一つずつ検証することにしました。

① ミキサーに酵素パウダーを先に入れて失敗した

最初の検証では、大容量(1L)の家庭用ミキサーを使用しました。

そのとき参考にしたのが、宮源株式会社の資料にある「ご使用のポイント」です。

「酵素パウダーがミキサーのブレードに接触するように入れてから食材を撹拌すると、効率よく作業ができます。」

この説明を読んだ私は、

酵素パウダーを先に入れた方が反応しやすいのではないか

と考え、酵素パウダーを先に入れました。すると酵素パウダーがミキサーの底に落ちてしまい、その上から炊きたてのごはんを入れても上手く混ざりませんでした。

ミキサーに酵素パウダーを先に入れたところ。ミキサーの底に酵素パウダーが落ちてしまった。
酵素パウダーがミキサーの底に落ちてしまった

酵素パウダーの働きで、ごはんが少しドロドロになっていますが、サラサラとは言えません。

ごはんが酵素パウダーによってドロドロした状態
ごはんが酵素パウダーによってドロドロした状態
みかん
みかん

酵素パウダーとごはんが上手く混ざらなかったことが原因と考えられます。

②ごはんを先に入れて再挑戦

①の失敗を踏まえて、今度はごはんを先に入れ、その後に酵素パウダーを入れて再挑戦しました。

大容量ミキサーにごはんと酵素パウダーをいれてミキサーを回している様子。
大容量ミキサーにごはんと酵素パウダーをいれてミキサーを回している様子

しかし、ごはんがミキサーの側面へ飛び散り、ごはんと酵素パウダーが上手く混ざりませんでした。

今回もドロドロの状態になり、失敗です。

③ 冷凍ごはんでも検証

炊きたてごはんがなかったので、冷凍ごはんでも試しました。

しかし、結果は一番悪い仕上がりで、ごはんの粒が残ってしまいました。

このときは理由が分からなかったのですが、のちに宮源株式会社へ確認して納得しました。
水分の少ない食材は、ゲル化剤(ムース食の素)が反応しにくいそうです。

冷凍したごはんは、炊きたてより水分が抜けています。だから一番うまくいかなかったのだと考えています。

みかん
みかん

ここから、ごはんの水分量も大切だと分かりました。

④ もう一度説明書どおり試した

前回は何か間違っていたのかも?と思い、宮源さんのHPにのっている方法でもう一度だけ試しました。
しかし、液状化はできませんでした。

⑤ タンブラーミキサーならどうなる?

次は、容量400mLのタンブラーを使いました。

大容量ミキサーよりごはんが飛び散らず、上手く混ざると考えたからです。

タンブラーミキサーにごはんと酵素パウダーをいれてミキサーを回している様子
タンブラーミキサーにごはんと酵素パウダーをいれてミキサーを回している様子

今までで一番成功に近づきましたが、サラサラ状態とは言えません。

ミキサーにかけたごはんをスプーンですくい、ぽってりと垂らしてとろみの状態を確認している様子
5回目の検証結果。ごはんがトロトロ状態になっている

5回失敗したので宮源株式会社へ直接質問しました

ここまで試しても液状化できなかったため、宮源株式会社へ直接メールで質問しました。

すると、丁寧に原因を教えてくださいました。

教えていただいたポイントは次の3つです。

✅ ごはんと酵素パウダーを軽く混ぜてから撹拌する

✅ 撹拌時間を少し長くする

✅ 2回目の撹拌後30秒ほど置いてから状態を確認する

さらに、私が使用しているミキサー(パナソニックMX-X700)についても、回転数やミキサー容量などを一緒に考えてくださいました。

※MX-X700は現在、販売が終了しています。同じシリーズで今買えるものはMX-X701です。

みかん
みかん

ここまで丁寧に対応していただき、本当にありがたかったです。

⑥ 59℃で再挑戦

今回は、宮源さんから教えていただいた方法をできるだけ忠実に再現しました。

しかし、一つ問題が発覚しました。
酵素パウダーは60〜80℃で使うのが最適なのに対し、私のミキサーは「60℃以上の材料は使用しないでください」という注意書きがありました。

みかん
みかん

ご使用のミキサーの耐熱温度を確認してください。

仕方なく、ごはんに酵素パウダーを混ぜたあと、59℃まで冷ましてからミキサーで撹拌しました。

その結果、やはりサラサラ状態にはなりませんでした。

⑦ 宮源さんのアドバイスどおりに作ってみた

今回は70℃のごはんを使用して、宮源さんに教えてもらった方法で作りました。

※私が使用しているミキサーは60℃以上非推奨です。今回は検証目的で自己責任で行っています。

また、ガラス容器が急激な温度変化で割れないよう、あらかじめ約40℃のお湯で容器を温めてから使用しました。

ごはんが液状化した様子(7回目の検証結果)ミキサーから少しトロっとているが液状化したごはんが流れ出している様子
ごはんが液状化した様子(7回目の検証結果)
みかん
みかん

結果、今までで一番液状化が進み、サラサラに近いトロトロまで改善しました!

7回検証してわかったこと

今回の検証を通して、次のことが分かりました。

✅ 家庭用ミキサーでもごはんを液状化することはできた

✅ 59℃では液状化せず、70℃でうまくいった。温度が一番の決め手だった

✅ 宮源さんから教えていただいた手順どおりに作ることが大切

✅ ただし、宮源株式会社の動画のようなサラサラにはならなかった

お茶碗に液状化したごはんを盛り付け、スプーンを傾けるとトロトロと落ちている様子。
スプーンを傾けるとトロトロと落ちている
みかん
みかん

「全くできない」ではなく、「思っていた仕上がりにはならなかった」というのが正直な感想です。

失敗したくない方へ|宮源さんに教えてもらった、いちばん確実な方法

ここまで読んで、「7回も失敗するなら、私には無理かも」と思われたかもしれません。

実は、宮源さんからもっと確実な方法も教えていただいています。

ごはんに10%のお湯を足す

ごはん200gなら、お湯20g。
これを加えてから酵素パウダーを入れて撹拌すると、失敗しにくくなります。

「お湯を足したら、水っぽくなって栄養が減るのでは?」と心配になりますよね。

でも宮源さんによると、10%くらいの水なら、全粥や軟飯(やわらかいごはん)と比べても、まだ栄養は高いそうです。

ごはんから作りたい理由が「栄養をしっかりとりたい」ということなら、この方法で十分に目的を果たせます。

みかん
みかん

無理に水なしにこだわらなくていいんだ、と気持ちが楽になりました。

全粥から作った粥ゼリーとの違い

今回、ごはんから作ったごはんゼリーと、全粥から作った粥ゼリーを比べてみました。

比較項目ごはんから作成全粥から作成
液状化サラサラに近いトロトロサラサラ
ゼリーの仕上がりふわとろぷるん・つるん
作りやすさやや難しい安定して作れる
必要な温度70℃(ミキサーを選ぶ)59℃でも成功した
私のおすすめ栄養を優先したい方初めて作る方
左はごはんから作ったごはんゼリー。右は全粥から作った粥ゼリー。ごはんゼリーはふわトロっとした状態。粥ゼリーはぷるん・つるんとした状態。

実際に食べ比べてみると、味はどちらもごはんの甘みがあり美味しかったです。
ただ、全粥から作った粥ゼリーの方が、のど通りがつるんとしていて、飲み込みやすく感じました。

みかん
みかん

作り方は全粥から作った方が簡単で、失敗しにくいと感じました。

これからムース食用のミキサーを購入する方へ

最初に、正直にお伝えしたいことがあります。

「この機種なら安心」と言い切れる家庭用ミキサーは、ありません

家庭用ミキサーの説明書には、ほとんどの機種で次のように書かれています。

  • 60℃以上に加熱した材料を入れない
  • 流動食づくりには使用しない(故障の原因)

これは私が使っているパナソニックだけではありません。宮源さんの公式の動画で使われているマジックブレットにも、同じ記載がありました

宮源株式会社の担当の方も、こう教えてくださいました。

粘り気の強いもの、水分の少ないものが苦手なのは、ミキサー全般に言えます。硬いものなどには、強い、弱いがありますが、粘りには、ミキサーは全部弱いです。

つまり、ムース食づくりはどのミキサーにとっても、もともと苦手な作業なのです。

みかん
みかん

買い替えれば全部解決する、という話ではなかったんです。

そのうえで、機種による差はあります

宮源さんによると、回転数が高いミキサーほど、少ない水分でも回りやすいそうです。

マジックブレットベーシックは約21,000回転/分。宮源さんの公式の動画でも使われており、私が見た他の嚥下食(えんげしょく)を発信されている方も使っていました。

また、在宅ではバーミックスなどのスティックブレンダーを使っている方も多いと教えていただきました。

買う前に知っておいてほしいこと

マジックブレットも耐熱は60℃までです。私が成功した70℃のごはんは入れられません。

ですので「買い替えれば、水なしのごはんが液状化できる」とは言えません。

ただし全粥から作る場合や、ごはんに10%のお湯を足す方法なら、60℃以下でも作れます。私も全粥は59℃で成功しています。

※私は実際に使用していないため、この紹介は説明書や公式の情報を参考にしています。お使いになる前に、必ずご自身で説明書をご確認ください。

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まとめ|あなたに合った方法はどれ?

ごはんの液状化は、家庭用ミキサーでも可能でした。

ただし、宮源株式会社の動画のようなサラサラにはならず、70℃という温度も必要でした。

そのため、「ごはんから作る=誰でも同じように作れる」わけではないと感じています。

そこで、3つの方法から選べるように整理しました。

こんな方におすすめの方法
初めて作る方全粥から作る。59℃でも成功。いちばん失敗しにくい
栄養を優先したいけど、失敗はしたくない方ごはん+10%のお湯。全粥より栄養が高く、作りやすい
水なしにこだわりたい方ごはんのみ(70℃)。ミキサーの耐熱と回転数を必ず確認
みかん
みかん

迷ったら、まずは全粥から。慣れてきたら、ごはんに10%のお湯を足す方法へ進んでみてください。

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全粥から粥ゼリーを作る方法はこちら▼

酵素パウダーの温度や量など、基本の使い方はこちら▼

困ったときは宮源株式会社の公式情報を活用しましょう

ごはんゼリーを作るときに分からないことがあれば、宮源株式会社の公式ホームページやYouTubeも参考にしてみてください。

私も実際に問い合わせをしましたが、ミキサーの種類や作り方について、とても丁寧に教えていただきました。

酵素パウダーの使い方が分からない方や、試供品を試してみたい方は、一度相談してみるのもおすすめです。

みかん
みかん

私は何度も失敗しましたが、そのおかげで「どこでつまずきやすいのか」がよく分かりました。

私と同じように、「今ある家庭用ミキサーで何とか作りたい」と思っている方の参考になればうれしいです。

一人で悩まず、ぜひ一緒にチャレンジしてみましょう。

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