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お正月に、お餅を食べさせてあげたい。でも、のどに詰まったら怖い。
そう思って、あきらめていませんか。
私も、娘に一度も食べさせたことがありません。
でも、スプーンで食べられるお餅がありました。
実際に買って、まず私が食べてみました。
そして、この商品をおしるこにして娘にも出してみました。
「もっと食べたい」と言ってくれました。
- 「スプーンで食べるおもち」を実際に食べた感想(はりつくのか・味はどうか)
- どこで売っているか(売り場と値段の写真つき)
- 火を使わない「お汁粉」の作り方
- お雑煮を作るときに、お餅以外で気をつけること
※このブログの情報は一般的な介護食の参考情報です。飲み込む力には個人差があります。必ず担当の医師・言語聴覚士・管理栄養士にご相談のうえでご活用ください。
私は娘に、お餅を食べさせたことがありません
うちには、重い障害のある11歳の娘がいます。
普段は刻み食を食べていますが、噛んで食べず、そのまま飲み込んでしまいます。
なので、お餅もお団子も、食べさせたことがありません。
月見団子の代わりには、どら焼きを出していました。それも、牛乳に浸してから刻んで出しています。
お雑煮は、お餅なしで作っていました。
お餅だけは、手がありませんでした
刻むのが、そもそも難しい食べものです。
ペースト状にすれば、もっとベタベタします。かといって、固くてミキサーにもかけられません。
どうやっても、娘が食べやすい形にする方法が思いつきませんでした。
だから、諦めるしかないと思っていました。
それでいいかな、とは思っていました。でも、やっぱり少し寂しい気持ちはありました。
なぜ、私は娘にお餅を食べさせなかったのか
お餅には、強い粘り気があります。口の中や、のどにくっつきやすい食べ物です。
そして、うまく噛み切れずに、大きな塊のまま飲み込んでしまうことがあります。
うちの娘は、じゃがいもの煮物でのどを詰めたことがあります
やわらかく煮た、じゃがいもです。
娘は噛まずに飲み込んでしまうため、やわらかく煮たじゃがいもでも詰まったことがあります。
その娘に、お餅はハードルが高すぎる食材でした。
だから私は、怖くて食べさせられませんでした。
食べさせたいと思っている人は、84.1%
同じ気持ちの方が、たくさんいます。
「餅を食べさせてあげたい」と思っている介護者は、84.1%
そして餅は、「食べることが難しくなった食材」の1位
出典:アサヒグループ食品「同居・近居の介護が必要な家族がいる方へのアンケート調査」(2023年2月・N=321・同社調べ)
8割を超える人が、食べさせたいと思っています。そして餅は、「食べることが難しくなった食材」の1位でした。
嚥下食として食べられる「スプーンで食べるおもち」がありました

アサヒグループ食品の「スプーンで食べるおもち」です。
| 内容量 | 50g |
| 値段 | 173円(税込・筆者が買った店) |
| かたさ | UDF区分4「かまなくてよい」(いちばんやわらかい区分です) |
| 温める | いりません |
| 味 | プレーン・よもぎ |

パッケージには、こう書かれています。
なめらかでべたつかない/はりつきにくい/加熱調理いらずで、食べ方いろいろ
中身は、もち米粉とゲル化剤です
公式の記事によると、国産のもち米粉を、ゲル化剤で固めて作られています。
ムース食を作るときにも使われる、ゲル化剤で形を作っています。
買い置きできます
私が買ったものは、9か月ほど先までもちました。お正月の分を、いま買っておけます。
冷蔵も冷凍もいりません。温めなくても、そのまま食べられます。
だから私は、災害のときにも役に立つと思いました。電気も火も使わずに、やわらかいものが出せます。
そのまま食べてみました|食感と食べやすさを確認
まず、何もつけずに食べてみます。娘には出していません。私だけです。
袋から出す

公式サイトに、出し方の動画があります。そのとおりにやってみました。
袋の下から押し出す → 半分出たら折り返す → 残りを押し出す
袋を斜めにすると、スルスルと出てきました。それくらい、やわらかい商品です。

私は片手でスマホを持って撮っていたので、少し崩れました。両手で、端からゆっくり押し出せば、きれいに出せると思います。
ちぎれて散らばる、ということはありませんでした。
スプーンですくう

口の中に、はりつきは全くありませんでした。
私がスプーンですくって食べたところ、舌でつぶせるほどやわらかく感じました。ふわっとしていて、つぶすとふわっと溶けて、のどにスーッと流れていきました。
パッケージには「はりつきにくい」と書いてあります。「にくい」ではなく、私はまったく感じませんでした。
味
おいしかったです。
お餅の味が、ちゃんとしました。
もち米の味です。お粥ゼリーとは、はっきり違います。「これはお餅だ」と分かりました。
口の中で、ほろっと溶けます。ネバネバしません。のどに詰まる心配も、ありませんでした。
私は、感激しました。

お餅の味を、味わわせてあげられる。それがうれしくて。
食べたいものが食べられなくなるのは、とても残念なことです。
それを、食べられるようにしてくれました。
この商品を作ってくださったことに、感謝しています。
プレーンとよもぎ、違いは?

ベタつきの差は、ありませんでした。
よもぎの味は、ふんわりとしました。こちらも、お餅という感じがします。
よもぎの味も、しっかりします。おいしかったです。
ここも、書いておきたいことがあります。
プレーンだけでも、商品として成り立ちます。それなのに、よもぎまで作ってくださいました。
よもぎ餅が好きな高齢の方は、たくさんいます。
でも、よもぎを練り込んだ、やわらかいお餅。これは家で作れる範囲を、はるかに超えています。
研究して、試作して、商品にしてくださった。すごいことだと思います。
そして2種類あるということは、食べる楽しみが倍になるということです。
正直に言っておきたいこと
つきたてのお餅や、焼いたお餅が大好きな方には、物足りないかもしれません。
私は「お餅の味がちゃんとする」と書きました。それは本当です。でも、同じものではありません。
焼いたお餅の香ばしさはありません。つきたてのお餅のコシもありません。そこは別のものです。
そこは、先にお伝えしておきます。
どこで買える?実際に売り場を見てきました
公式サイトで、取り扱い店舗を探せます。
でも、調べてみると富山県で2件でした。東京都1件、神奈川県1件、大阪府6件。
「お店、少なすぎる。これはネットで買うしかないな」と思いました。
でも、行ってみたらありました


2店舗とも置いてありました。
そしてどちらも、公式の検索に出ていなかったお店です。(クスリのアオキは検索に出ていましたが、私が行ったのは別の店舗でした)
検索で0件でも、近所にあるかもしれません。
売り場は「介護用品」を探してください

私が行った2店舗では、どちらも「介護用品」と書かれた看板がありました。おむつなどと同じコーナーです。その中に「やわらか食」の棚があります。
値段

2店舗とも本体160円でした。プレーンとよもぎ、両方ありました。
同じ棚に、とろみ剤もありました

このあと紹介するお雑煮に必要なものが、同じ棚でそろいます。
「なめらかあずき」もあります

※2026年9月に、富山県の2店舗で確認したものです。地域やお店によって違います。見つからないときは、通販でも買えます。
いちばん簡単なのは「おしるこ」でした
火を使いません。
| 材料 | |
|---|---|
| スプーンで食べるおもち | 1袋(50g) |
| アサヒ なめらかあずき | 1袋 |
作り方
- あずきを500Wで20秒温める
- おもちをお皿に出す(温めません)
- あずきをかけて、かるく混ぜる
お餅は温めません。でも、冷たいままではありません
パッケージには、こう書かれています。
本品は加熱せずにお召し上がりください。おもちがくずれる場合があります。冷凍はしないでください。
「冷たいお餅か……」と、がっかりするかもしれません。私もそう思いました。
というより、レトルトはたいていレンジで温められるのに、これは温められないんだな。そう思いました。
なぜだろう?
不思議に思って注意書きを読んで、納得しました。温めると、くずれてしまうからです。
そして、温めなくても十分やわらかいです。
公式の食べ方にも、こう書かれています。
袋からお皿に移し、お好みの味付けをしたり、温かい汁ものなどをかけて、かるく混ぜてお召し上がりください。
冷たいまま食べる商品ではありません。温かいものと、混ぜる商品です。
実際、温かいあずきに入れて混ぜると、ちょうどいい温度になります。
温めた直後のあずきは、61.8℃ありました。そのままでは熱すぎます。
そこに冷たいお餅を入れて混ぜると、食べごろになります。
※お餅を入れた直後の温度は、測っていません。
作りたては「つるん」としています

スプーンですくうと、やわらかい。そしてつるんとした喉ごしがありました。
10分置いたら、食感が変わりました
介助しながら食べると、時間がかかります。10分置いて、どうなるか見てみました。
39.4℃になっていました。
形は残っています。でも、少しお汁粉の温かみが混じって、ふわっとしたお餅になっていました。ふわっと、とろっとした感じです。
おいしいです。食べるぶんには、まったく問題ありません。
ただ、作りたての「つるん」は、少なくなっていました。
メーカーの注意書きの意味が、分かった気がします
パッケージには、もうひとつ書かれていることがあります。
一口ずつスプーンですくってお召し上がりください
加熱しない理由は、公式に書いてあります。「おもちがくずれる場合があります」。飲み込みにくくなるから、ではありませんでした。
でも、置いておくと食感が変わります。
作りたて → つるん
10分後 → ふわっと、とろー
10分置いてみて、メーカーが「一口ずつスプーンですくって」と案内している理由を、私は少し理解できた気がしました。作りたてと比べて、食感が変わっていたからです。
※これは私が実際に食べて確かめた範囲での感想です。メーカーがそう説明しているわけではありません。
メーカーの注意書きどおりに食べるのが安心です。
一口ずつ、そのつど温かい汁と混ぜる。これが正解でした。
水でのばすこともできますが、私はそのまま使いました
なめらかあずきは「お汁粉にも」と書かれていて、水でのばすこともできます。
でも、のばす必要はありませんでした。
もともと、かなりゆるいです。スプーンからトロトロ落ちます。
水を足すと、味が薄くなり、とろみも下がります。
私は、今回は水でのばしませんでした。
なので、汁の多いお汁粉にはなりません。お椀に盛った、お汁粉団子のような形になります。それでいいと思っています。
娘が、もっと食べたいと言いました
ここで、娘にも食べてもらいました。

人生で初めて、娘にお餅を食べさせました。
とても気に入って、「もっと食べたい」とアピールしてくれました。
11年間、食べさせたことがなかったお餅です。

私も、とっても幸せな気持ちになりました。
お雑煮は「お餅」だけでは済みません
お雑煮には、3つあります。お餅、汁、具です。
うちの場合は、こうなります。
| お雑煮の3つ | 娘の場合 |
|---|---|
| お餅 | そのままでは、食べさせていませんでした |
| 汁 | とろみをつける必要があります |
| 具 | そのままの大きさでは、食べられません |
お餅を食べられる形にしても、汁と具が残ります。
公式にも、お雑煮のレシピがあります
アサヒの公式サイトに、お雑煮のレシピが載っています。
よくできています。具を5mm角に切って、やわらかく煮て、水溶き片栗粉でとろみをつける。
これで食べられる方は、たくさんいると思います。
ただ、公式にもこう書かれています。
レシピで使用する商品のかたさと、レシピの出来上がりのかたさは同じではありません。
やわらかさには配慮しておりますが、召し上がる方の噛む力・飲み込む力に合わせて、具材のやわらかさや大きさ、とろみ具合を調整してください。
出典:アサヒグループ食品「お雑煮|アレンジレシピ」公式(2026年10月確認)
お餅そのものはやわらかくても、出来上がりは別。そう公式が書いています。
そして、「調整」の中身は書かれていません。
うちは、具を2mm角に刻みます
公式は5mm角です。でも娘は噛まずに飲み込むので、5mmは大きすぎます。
うちは2mm角に刻みます。このくらいなら、今は食べられます。
家族の分を、別に作る必要はありません。家族の分もふくめて普通に作って、娘の分だけ取り分けて刻みます。
体調が悪い日は、ムースにします
娘は体調を崩すと、ムース食しか食べられなくなります。
ただ、正直に言うと——そんな大変なときに、お雑煮を作る余裕はありません。お餅も出しません。
だからお正月のお雑煮は、「刻み」で考えています。
とはいえ、ムースでしか食べられない方もいます。なので今回は、ムースにしたお雑煮も作って、両方ためしました。
全部お椀によそうのは、ちょっと待ってください
お雑煮は、だしと具をお椀によそって、お餅を入れたら完成です。
でも今回は、そこで一度、手を止めてください。
最初にお餅までお椀に入れてしまうと、あとから温め直しができません。このお餅は、温められないからです。
これは、刻んで食べるときも、ムースにして食べるときも同じです。
そしてもうひとつ。置いておくと、食感が変わります。前の章で、10分でそうなりました。
パッケージにも、こう書かれています。
一口ずつスプーンですくってお召し上がりください
お正月は、家族がそろって食べ始めるまでに時間がかかります。混ぜたまま待たせると、いちばんおいしい状態を逃します。
だから、お餅は別の小皿に出します

※写真は、ムースにしたときのものです。刻みのときも、出し方は同じです。
| 汁椀 | お雑煮(刻み、またはムース) |
| 小皿 | スプーンで食べるおもち |
食べるときに、一口分ずつ混ぜます。

ムースの上にお餅をのせても、お餅は沈みませんでした。すくいやすかったです。
公式のレシピは、お椀に盛りつけたお餅に汁をかける手順です。そのほうが、お雑煮だと分かりやすいからだと思います。
でも、実際に食べるときは、別皿のほうがよさそうです。
娘も、食べてくれました
娘も、お餅とお雑煮を食べてくれました。
今回は、口の中でばらける様子もなく、いつもと同じように食べていました。
ムースにしたお雑煮は、具と汁を合わせて200gに、ミキサーゲルを1.6g(全体の0.8%)。これできれいに固まりました。
分量の根拠:宮源公式(温かい食材は0.5〜1.0%・推奨0.8%)/2026年10月に自宅で作って確認
ムースのお雑煮のくわしい作り方(分量・温度・とろみのつけ方)は、長くなるので別の記事にまとめます。
お正月は年に一度。でも、食事は毎日です
このお餅は、お正月だけのものではありません。
- おしるこにする(火を使わず5分)
- お雑煮のムースに添える
- おやつとして、そのまま出す
常温で置いておけるので、「今日、何か甘いものを出したい」という日のために買っておけます。
アサヒの公式に、このお餅を使ったアレンジレシピが13種類あります。
みたらし団子風、きなこ餅風、いちご大福、ずんだ餅、さつまいも餅。
「ひし餅」もあれば、「かき氷」もあります。
ひな祭りにも、夏にも使えるということです。
スプーンで食べるおもちのアレンジレシピ|アサヒの介護食(公式)
「年に一度のことに、そこまでするの?」と思われるかもしれません。
でも私は、11年間、娘にお餅を食べさせたことがありませんでした。
食べたことのないものが、ひとつ減りました。

それだけのことですが、私にはうれしいことでした。
まとめ
- お餅の味が、ちゃんとしました。お粥ゼリーとは違います
- スプーンで切れて、口にはりつきませんでした
- 売り場は「介護用品」のコーナー。食品売り場ではありません
- 火を使わない「おしるこ」なら5分でできます
- あずきは水でのばすこともできますが、私はそのまま使いました
- 作ってから10分置くと食感が変わります。できたらすぐに出してください
- お雑煮にするなら、お餅は別の小皿に。一口ずつ混ぜます
お正月まで、まだ時間があります。先に一度、ふだんの日に作ってみてください。
当日に初めて作るのは、気持ちの余裕がありません。一度作っておけば、お正月は「いつもの手順」になります。
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