
お粥をミキサーにかけたのに、ベタベタして飲み込みにくそう……。

最近、お粥も食べられなくなってきた
そんな不安を感じながら、毎日お粥を作っていませんか。嚥下に悩む家族のために、試行錯誤しながら食事を用意している方はとても多いと思います。
私自身、管理栄養士の資格を持っていますが、嚥下に悩む娘の食事では、何度も立ち止まりました。「ミキサーにかければ安心」そう思っていた時期もあります。
でも実際には、ミキサーにかけただけのお粥は、でんぷんの影響で喉に張り付きやすくなることを、体験を通して知りました。
そこで助けられたのが、介護食用のゲル化剤です。
この記事では、お粥ゼリーを作るときによく使われる3つのゲル化剤について、初心者さんが迷わず選べるように、メリット・デメリット・違い・共通点を、正直に整理します。
- ミキサーゲル
- スベラカーゼ
- ソフティアU
まず結論|初心者さんは「2択」で考えて大丈夫

最初に結論からお伝えします。
ここで大切なのは、「でんぷん分解酵素が最初から入っているかどうか」です。
ミキサーゲルには酵素が含まれていないため、
お粥をゼリーにする場合は、別途「酵素パウダー」をプラスする必要があります。
一方、スベラカーゼは、ゲル化剤の中にでんぷん分解酵素が含まれているため、
1種類だけで使えるのが特徴です。
| 重視したいポイント | おすすめ |
|---|---|
| 火傷や温度管理が不安/安全性を重視したい | ミキサーゲル+酵素パウダー |
| 1種類で完結させたい/作業を減らしたい | スベラカーゼ |
ソフティアUは、性質としてはスベラカーゼとよく似ていますが、価格や情報量を考えると、初心者さんが最初に選ぶ必然性は高くないと判断しました。
その理由についても、このあと詳しく説明します。
3つに共通する大切なポイント

まずは「違い」を比べる前に、3つに共通するポイントを押さえておくことが、安心につながります。
お粥だけでなく、さまざまな食材に使える
今回紹介している3つのゲル化剤は、お粥だけでなく、主食・主菜・副菜・汁物・デザート・飲料など、幅広い食品に使えます。
特に、スベラカーゼとソフティアUは酵素入りのため、でんぷんによるベタつきを抑えるのが得意です。
ミキサー粥はもちろん、麺類や芋類などの「でんぷんが多い食品」も、粘つきが軽減され、口の中でまとまりやすくなります。
冷凍保存は3つとも可能
ミキサーゲル・スベラカーゼ・ソフティアUで作った料理はすべて冷凍保存が可能です。

まとめて作り置きできるのは、本当に助かる!
冷凍したものを自然解凍するのはやめましょう

ミキサーゲル・スベラカーゼ・ソフティアUの3つとも、冷凍した粥ゼリーを自然解凍・冷蔵庫解凍することは、おすすめできません。
理由は、離水しやすく、なめらかさ・まとまりが崩れるためです。
- 電子レンジで加熱する
- 鍋で加熱する

「加熱して一度溶かしてから、再度固まるのを待つ。」これが基本です。
【ミキサーゲル】初心者が一番安心して使いやすい

ミキサーゲルのメリット
ミキサーゲルの特徴は、温度を気にせず使えることです。
- 冷ましたお粥でも作れる
- 熱々のお粥をミキサーに入れる必要がない
- 火傷やミキサー容器の破損リスクが少ない

冷ましたお粥でも作れる点は、他のゲル化剤にはない、ミキサーゲル最大のメリットです。
在宅介護や家庭での調理では、この「安全さ」はとても大きな価値があります。
ミキサーゲルのデメリット
ミキサーゲルは万能ではありません。
お粥の水分量によっては、単体では固まらない点に注意が必要です。
- 3分粥(米1:水20)
- 5分粥(米1:水
- 7分粥(米1:水7)
- 全粥(米1:水5)
- ごはん(加水なし)
理由は、水分が少なく、ミキサーゲルが反応しにくくなるためです。
また、じゃがいもなどの芋類・麺類などの「でんぷんが多い食材」も、ミキサーゲル単体ではベタつきが残りやすくなります。
【ここが重要!】酵素パウダーを併用すると一気に解決
こうした場合に活躍するのが、宮源の酵素パウダーです。
酵素パウダーを併用すると、7分粥・全粥・ごはんでもベタつきが抑えられた粥ゼリーが作れます。
もう一つの特徴はご飯のままで、なめらかなミキサー粥ゼリーが作れるということです!

ご飯に酵素パウダーを混ぜてミキサーにかけると、驚くほどなめらかに液状化します。
お粥の場合は、どうしても水分量が増え、栄養が薄くなりがちです。
その点、この方法なら、ご飯のままで水を足さずに作れるため、栄養をしっかり保ったまま粥ゼリーにできます。
正直に言って、在宅介護の現場ではとても画期的な方法だと感じています。

どうやって使うの?

ごはんが液状化ってどういうこと?
▶︎ ミキサーゲル+酵素パウダーで作る失敗しないお粥ゼリーの作り方はこちら(予定)
こんな人におすすめ
・ごはんから、できるだけ栄養をしっかり摂りたい方
・初めてゲル化剤を使う方
・火傷や失敗を避けたい方
【スベラカーゼ】1つで完結させたい人向け

スベラカーゼのメリット
スベラカーゼの最大の特徴は、でんぷん分解酵素が最初から含まれていることです。
- 酵素入りのため、これ1つで使える
- 全粥から使用可能
「計量するものを増やしたくない」
そんな方には、スベラカーゼが向いています。
スベラカーゼのデメリット
スベラカーゼを使う際に、一番気をつけたいのが温度管理です。
- 70℃以上の温度が必要
- 冷めたお粥では固まらない
- ミキサーの耐熱性に注意が必要
そのため、実際の調理では、
- 70℃のお粥をミキサーにかける
- もしくは、ミキサー後に鍋で70℃以上に再加熱する
といった工程が必要になります。
実体験からの注意点
冷たいミキサーにいきなり熱々のお粥を入れると、急激な温度差でビンが割れる恐れがあります。

私自身、冷たいミキサーに熱々のお粥を入れて、ミキサーのビンを割ってしまったことがあります。
※耐熱表示があるミキサーでも、急激な温度差には注意が必要です。
そのため、
- 事前にぬるま湯でミキサー容器を温めておく
- または、冷たいお粥をミキサーにかけてから、鍋に移して70℃以上に加熱する
といった方法がおすすめですが、少し手間になります。
温度管理が苦手な方や、やけどが不安な方は、ミキサーゲルの方が安心と感じるケースも多いです。
【ソフティアU】比較対象として知っておきたい存在
ソフティアUは、スベラカーゼと同じく、でんぷん分解酵素が入ったゲル化剤で、性質としてはとてもよく似ています。
大きな違いは、少ない使用量でもお粥ゼリーが作れる点です。
その反面、価格はやや高めで、家庭向けのレビューや体験談が少ないという特徴があります。

初めてご家庭で使う方が「これにしよう」と決める決定打は、やや弱いと感じました。
※ソフティアUは、施設や専門職の現場で使われることが多い製品です。
大量調理の中で、効率やコスト管理を重視する場面では、その良さが発揮されます。
まとめ

初めてゲル化剤を使う方には、「ミキサーゲル+酵素パウダー」がおすすめです。
温度を気にせず使えるため、在宅介護や家庭調理でも安全に取り入れやすいのが大きな理由です。
一方で、「温度管理ができる」「できるだけ1つの商品で完結させたい」という方には、スベラカーゼが向いています。
どちらが正解というわけではなく、ご自身の生活スタイルや不安の少なさに合わせて選んでみてください。

もしまだ迷う場合は、
両方とも少量タイプから試して、実際に作ってみるのもおすすめです。
「手作りが大変…」と感じた方へ
ここまで読んで、
- 「粥ゼリーの作り方がむずかしそう」
- 「ミキサーがなくて作れない」
- 「非常時に作れなくて不安」
と感じた方もいらっしゃると思います。
そんな場合は、無理に手作りにこだわる必要はありません。
- 粉にお湯を混ぜるだけで作れる粥ゼリー
- 温めるだけで使える粥ゼリーのレトルトパック
上手な使い分けがおすすめです

- 余裕のあるとき→ 手作りして冷凍保存
- 時間がないとき・外出時・非常時→ 粉タイプやレトルトを活用
このように使い分けができると、毎日の負担や不安をぐっと減らすことができます。
▶︎ ミキサーがなくてもOK
粉にお湯を混ぜるだけで作れる「粥ゼリー」の詳しい方法はこちら(予定)
▶︎ 非常時・外出時に安心
温めるだけで使える「粥ゼリーのレトルト」について詳しくはこちら(予定)

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