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【初心者向け】ムース食とは?きざみ食・ミキサー食との違いと選び方

ムース食とは何かを考えて困っている50代の女性のイラスト。きざみ食・ムース食・ミキサー食の吹き出しがあり、食事形態の違いと選び方をわかりやすく伝えるアイキャッチ画像。 ムース食の基礎知識
利用者
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ムース食って、どんな食事?

悩んでいる人
悩んでいる人

きざみ食やミキサー食と何が違うの?

介護が始まったばかりのころは、病院で「ムース食にしてください」と言われても、家でどうすればいいのか分からないですよね。

結論から言うと、ムース食とは「料理をペースト状にして、ゼリーのようにやさしく固めた食事」のことです。

みかん
みかん

「特別な機械がないと作れない」と思っていませんか?
実は、ポイントさえ知れば、今のキッチン道具で手軽に作れる食事なんです。

この記事では、管理栄養士であり、実際に家族の食事を作っている私が、 「ムース食の特徴」「きざみ食・ミキサー食との決定的な違い」を、専門用語を使わずに解説します。

これを読めば、今の食事のモヤモヤが晴れて、「次はどうすればいいか」がはっきりと分かりますよ。

ムース食とは?安全に食べるために工夫された食事

ムース食をお皿にきれいに盛り付けた写真

ムース食は、「もう噛めなくなった人の最終手段」ではありません。 食事の形態(形)を少し変えることで、「安全に」「美味しく」食べ続けてもらうための工夫です。

最大の特徴は「口の中でまとまる」こと

一度ミキサーでなめらかにした食材を、専用の粉(ゲル化剤)でプリンやゼリーのような固さに再成形します。

  • 舌で押しつぶせる柔らかさ
  • 口の中でバラバラにならない
  • つるんと喉を通りやすい

この「バラけない(まとまりがある)」という点が、安全に食べるために一番大切なポイントです。

たとえばこんな感じ(ハンバーグのムース食)

ハンバーグ(ムース食)の作り方。材料はハンバーグ、ソース・水、ゲル化剤。手順は1.ミキサーで混ぜる、2.加熱して粉を入れる、3.冷やし固める。完成品は俵型のムース食ハンバーグ。

ハンバーグをいったんミキサーでなめらかにして、ゲル化剤で固めてから、またハンバーグの形に整えます。

みかん
みかん

見た目はほぼ変わりませんが、口に入れるとスッと溶ける。これがムース食です。

どんなときにムース食が必要?切り替えを考えるサイン

「いつからムース食に切り替えるべき?」と迷う方も多いですよね。 明確な基準はありませんが、食事中にこんなサインが出たら検討するタイミングかもしれません。

  • 食事中に「コンコン」とむせる回数が増えた
  • きざみ食が口の中に残り、いつまでも飲み込めない
  • ミキサー食(ドロドロ)を見て、食欲がなさそう
  • 食事に1時間以上かかり、疲れてしまう

もし「刻んでいるのに、なんだか食べにくそうだな…」と感じたら、それは「刻み」が合っていない可能性があります。

きざみ食・ミキサー食・ムース食の違い|飲み込みやすさで比較

大根の煮物を「普通食」「きざみ食」「ミキサー食」「ムース食」にした写真。同じ料理でも見た目で違いが分かる、

食べやすくする方法には、きざみ食・ミキサー食・ムース食があります。 名前は似ていますが、「口の中での動き」はまったく違います。ここが一番重要です!

わかりやすく、料理の例で比較してみました。

食事形態ごはんの例おかずの例特徴
きざみ食ごはん料理を5mm〜1cmに細かく刻む飲み込めるけど、噛めない方向け。
ソフト食(やわらか食)やわらかめのごはん、三分粥、五分粥、全粥煮込みハンバーグ、煮魚噛む力がある程度残っている方向け。
ミキサー食(ペースト食・ピューレ食)お粥をミキサーでペースト状にしたものハンバーグをミキサーでペースト状にしたもの噛む力・飲み込む力が弱い方向け。
ムース食(ゼリー食)お粥とゲル化剤をミキサーにかけ、ゼリー状にしたものハンバーグとゲル化剤をミキサーにかけ、型で成形したもの噛む力・飲み込む力が弱い方向け。

きざみ食の落とし穴

大根の煮物を刻んだ写真(きざみ食)

食材を細かく刻んだ食事です。 「小さくすれば食べやすい」と思われがちですが、実は口の中でパラパラと散らばりやすく、誤嚥(ごえん)のリスクが高い形態でもあります。 マヨネーズなどで和えて「まとまり」を作らないと、意外と危険な場合があります。

ミキサー食(ペースト食)の弱点

大根の煮物をミキサーにかけた写真(ミキサー食)

ミキサー食は、普段の料理をミキサーやブレンダーでなめらかにした食事で、食材の形はほとんど残らず、ポタージュスープのようになります。

噛む必要はありませんが、水分が多いとのどに一気に流れ込み、むせやすいことがあります。 また、すべてが同じような「ペースト状」になるため、食欲が落ちてしまう方も少なくありません。

ムース食のメリット

大根の煮物をムース状にして固めた画像。(ムース食)

ミキサー食を、さらに「固めた」食事です。 適度な固さがあるため、口の中でコントロールしやすく、「ごっくん」と飲み込むタイミングがつかみやすいのが特徴です。

みかん
みかん

「ドロドロしたものより、形があるほうが食べやすい」

実はこれ、介護現場ではよくあることなんです。

「刻めば安全」「ミキサーにかければ安心」と思われがちですが、実はそうとは限りません。

家でムース食を取り入れるコツは「がんばりすぎない」

50代女性の介護者が飲み物を飲みながらゆっくりくつろいでいる様子。「がんばりすぎない」ことを表している。

「ムース食=毎回手作り」と思い込んでいませんか? 介護食作りは毎日のこと。最初から全力で走ると息切れしてしまいます。

みかん
みかん

私がおすすめするのは、「手作り」と「便利グッズ」のいいとこ取りです。

道具に頼る(ミキサー・ブレンダー)

食材をなめらかにするには、ミキサーやハンドブレンダーを使います。「家にあるミキサー」で、まずは十分です。

もしこれから揃えるなら、お鍋に直接入れて使えるハンドブレンダーがあると、洗い物が減って、調理の負担がぐっと軽くなります。

みかん
みかん

ムース食作りで一番大切なのは、「とにかく、なめらかにすること」
パワーが弱いと繊維が残り、安全性にも関わります。

▶ 道具選びで迷ったら

私が実際に使っているミキサーや、少量作りに便利な機種については、レシピ記事の中で写真つきで詳しく紹介しています。

※「どんなミキサーを使っているか」「なぜそれを選んだのか」を、正直に書いています。

「魔法の粉」を使う

ペーストにした食材を固めるには、ゲル化剤(私は“魔法の粉”と呼んでいます)を使います。 これを加えることで、ほどよく固まり、口の中でバラけず、飲み込みやすくなります。

みかん
みかん

これを入れるだけで、ドロドロの食事が、スプーンですくえる「プルン」としたムースに変身します。

▶ゲル化剤について知りたい方へ

しんどい日は「市販品」でOK

体調が悪い日や、忙しい日は、無理せず市販のムース食を使いましょう。 最近の通販や冷凍ムース食は、プロが作っているだけあって、味も見た目も驚くほど進化しています。

「今日は作らなくていい」というお守りがあるだけで、気持ちがフッと軽くなりますよ。

みかん
みかん

私も冷凍庫には常にストックしています。「全部手作りしなきゃ」という呪いを解いてくれる、心強い味方です。

▶買う派の方へ

毎日手作りするのが難しい場合は、市販品や冷凍宅配を使う方法もあります。実際にどこで購入できるのかまとめた記事はこちらです。

まとめ|ムース食は「食べる楽しみ」を取り戻す選択肢

温かい光に包まれた食卓で、穏やかに微笑む高齢の母親と、その手に手を添えて寄り添う娘のイラスト。ムース食がもたらす安心と、家族の穏やかな団らんの時間を表現しています。

ムース食は、単なる栄養補給ではありません。

  • 「むせずに食べられた!」という安心感
  • 「これ、ハンバーグだね」と分かる見た目

この2つが揃うことで、ご本人の「食べたい」という気持ちを引き出してくれる食事です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、「なめらかにして、固める」。基本はこれだけです。 その日の体調や、ご家族の負担に合わせて、手作りと市販品をうまく使い分けていきましょう。

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あなたが今、一番知りたい内容に合わせて選んでみてください。

まずはムース食を作ってみたい方へ

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