「ムース食」と聞いても、イメージが湧かない方も多いと思います。
見た目はやわらかそうだけど、「普通のごはん」と何が違うの?
「ミキサー食とは別物なの?」と疑問を持つ方も多いはず。
この記事では、管理栄養士としての知識と、障害のある娘との日々の食事体験をもとに、
ムース食・普通食・ミキサー食の違いについてわかりやすく解説します😊
ムース食とは?
ムース食とは、舌でつぶせるやわらかさに調理された食事のことです。
主に、噛む力・飲み込む力が弱くなった人向けに作られます。
- 噛まなくても食べられる
- 見た目が料理らしい(形を整える)
- 味・彩りにも工夫されている
「四角いゼリー状のごはん?」と思うかもしれませんが、最近のムース食は
ハンバーグや魚の煮付けなど、見た目を再現したものもたくさんあります。
普通食との違いは?
普通食は、私たちが毎日食べている「固形のごはんやおかず」です。
噛む・飲み込む力がしっかりある人が対象です。
ムース食との違いは以下の通りです👇
項目 | 普通食 | ムース食 |
---|---|---|
食感 | かため・歯ごたえあり | やわらかくて舌でつぶせる |
噛む力 | 必要 | ほとんど不要 |
見た目 | そのままの料理 | 見た目を再現した形状 |
ミキサー食との違いは?
ミキサー食は、食材をそのままミキサーでペースト状にした食事です。
ムース食よりも水分が多く、見た目は「どろどろ・ペースト状」になります。
- 食材の形はなくなる(色も混ざりやすい)
- 舌触りがざらつくこともある
- とろみ調整が難しい場合も
ムース食は、ゲル化剤や加熱などで成形し直すため、
「見た目もキレイ」で「まとまりが良く」誤嚥しにくいのが特長です。
どんなときにムース食が選ばれるの?
以下のようなケースで、ムース食が選ばれることが多いです👇
- 噛む力が弱くなった高齢者
- 障害があり、咀嚼や嚥下に配慮が必要な子ども
- 病後や体調不良で食欲が落ちているとき
我が家でも、娘が風邪で咀嚼が難しいときにムース食を使っています。
食べやすくて喉ごしもよく、本人も「食べられた!」という喜びがあるようです🍀
まとめ|ムース食は「やさしい介護食」
ムース食は、「噛めない」「飲み込みにくい」人のために作られた、
やさしくて工夫された介護食です。
普通食とも、ミキサー食とも違う、「やわらかさ」「見た目」「栄養バランス」の良さが魅力です。
まずは一度、食べてみることから始めてみてくださいね✨
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