食事中にむせることが多くなったり、飲み込みづらそうな様子があったり…。
そんなとき、「嚥下障害(えんげしょうがい)」が関係しているかもしれません。
わが家でも、娘が咀嚼(そしゃく)のトレーニング中に誤嚥しやすく、
そのたびに「安全に食べられるって、本当に大切だな」と実感します。
この記事では、管理栄養士としての知識と母としての実体験をもとに、
「嚥下のしくみ」と「家庭でできる食事の工夫」について、やさしく解説していきます😊
嚥下(えんげ)ってなに?食べ物が通る3つのステップ
「嚥下」とは、食べ物を口から飲み込んで、食道を通り、胃に届くまでの流れのことです。
この一連の流れには、大きく3つの段階があります。
- ① 口腔期:食べ物を噛んで、唾液と混ぜて飲み込む準備をする
- ② 咽頭期:のどを通過する。気道に入らないようにふたが閉まる
- ③ 食道期:食道の動きで胃まで送り込まれる
このどこかでうまく働かないと、食べ物が気管に入り「むせ」や「誤嚥(ごえん)」が起きます。
嚥下障害が起こるとどうなるの?
嚥下障害があると、次のようなリスクが高まります。
- むせやすくなる(誤嚥)
- 食べるのが怖くなる(食欲低下)
- 十分な栄養や水分が取れなくなる(低栄養・脱水)
- 誤嚥性肺炎などの病気のリスクが上がる
特に子どもや高齢者は体力が低下しやすく、嚥下障害は見逃せない問題です。
家庭でできる!食事の工夫5つ
「むせない」「飲み込みやすい」食事のために、次のような工夫がおすすめです。
- 食事中の姿勢を整える:
イスに深く座り、あごを軽く引いた姿勢がベスト! - 食材のやわらかさを調整:
ペースト・きざみ・ムースなど、嚥下レベルに合わせて - とろみをつける:
お茶・みそ汁などはそのままだとむせやすいのでとろみ剤を活用 - 一口量を小さく:
スプーンに山盛りはNG!スモールステップが安心 - 食べる前の口の準備体操:
「ぱ・た・か・ら体操」などを取り入れると◎
家族が少しずつサポートしていくことで、「食べる楽しみ」は守られていきます😊
ムース食が選ばれる理由とは?
ムース食は、舌でつぶせるほどやわらかく、形が整っていて見た目もおいしそう。
「噛めない」「飲み込みづらい」人にとって、とても心強い存在です。
我が家でも、娘が体調を崩して刻み食が難しいときにムース食を使います。
見た目も味も楽しめるように盛り付けや彩りを工夫しています🍀
▶ ムース食の手作りレシピはこちら
▶ 市販ムース食レビューはこちら
さいごに|「食べること」は命と喜び
嚥下障害はとてもデリケートな問題ですが、
家庭の中でできることもたくさんあります。
「食べられる」ことが当たり前ではないと気づいたとき、
一口ずつの食事が、もっと大切で愛おしいものになっていきます。
これからも、まーちゃん(母)とみかんちゃん(管理栄養士)が、
わが家のリアルな食事体験と、役立つ情報をお届けしていきます✨
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