
ムース食って何?ケーキとは違うもの?

他の介護食と何が違うの?
このような疑問を解決します。
・ムース食はどのような食事なのか
・ムース食とミキサー食の違い
・ムース食と他の介護食(嚥下食)の違い


ムース食は、ケーキの甘いムースではありません。
食事を「ムースのように飲み込みやすい食感にした料理」です。
この記事を読み終えるころには、ムース食がどのような食事か分かるようになっています。
ムース食の特徴・おすすめな人

ここ10年ほどで広まった新しい介護食(嚥下食)です。
もともと嚥下が困難な場合は「ミキサー食」や「ペースト食」が主流でしたが、見た目が悪くなったり、味が混ざってしまうことがありました。
そこで大手メーカーが、見た目も味も楽しめる「ムース状の介護食」を開発したのが始まりです。
ムース食の特徴
ムース食は、かむ力や飲み込む力が弱くなった人でも、安全においしく食べられるよう工夫された食事です。
いつもの料理をミキサーなどでなめらかにし、固めるための粉(ゲル化剤やゼラチン)を入れて成形します。
・スプーンですくいやすい。
・スムーズに飲み込める。
・調理に手間がかかる。

最近は、スーパーやドラッグストア、ネットで比較的簡単に手に入ります。
ムース食がおすすめな人

介護食(嚥下食)にはたくさん種類があります。ムース食が適しているのはこのような方です。
・柔らかく煮た料理も噛めない
・きざみ食だと口の中で料理がバラバラになり食べにくい
・飲み込む力が弱くなってきた
・一時的に体調が悪く飲み込みづらい

ムース食は、まだ流動食(重湯や具なしスープなど)にするほど噛めないわけではない、という方にもおすすめです。
ムース食とミキサー食の違いは「固さ」と「作り方」

少し前までは、介護食(嚥下食)はミキサー食が主流だったので、病院や施設で「ミキサー食にしましょう」と言われる方も多いと思います。
しかし、ミキサー食よりもムース食の方が食べやすい人もいます。
ムース食とミキサー食の「固さ」の違い
ミキサー食は、普段の料理をミキサーやブレンダーでなめらかにした食事で、食材の形はほとんど残らず、ポタージュスープのようになります。
水分が多い時は市販のとろみ剤をいれて、食べやすい固さに調整します。

ミキサー食は「ペースト食」「ピューレ食」「ブレンダー食」と呼ばれることもありますが、基本的には同じ意味です。
ムース食は、ミキサー食を作ったあと「ゲル化剤」を入れることで、なめらかで少し弾力のある食感で形が保てます。
ムース食とミキサー食の「作り方」の違い
・ムース食 ・・・ミキサーでなめらかにしたあと、型に流し込み固めます。
固まったらお皿に盛り付けます。
・ミキサー食・・・ミキサーでなめらかにしたあと、深めの器や小鉢に盛り付けます。
ムース食は「何を食べているのか」が分かりやすく、食欲を保ちやすいです。
ただし、調理の手間を考えると、ムース食よりミキサー食のほうが手軽に作れます。

毎食ムース食を手作りするのは、調理する人にとって、とても負担が大きいです。
ムース食と他の介護食(嚥下食)の違い
介護が必要な方の食事には、実はいろいろな種類があります。
「ムース食」「ミキサー食」「きざみ食」など呼び方が多く、初めて介護食を作る人にとってややこしいですよね。

私も最初は「何がどう違うの?」と混乱しました。
そこで、食事形態と料理の例をひと目でわかるように表にまとめました。
| 食事形態 | ごはんの例 | おかずの例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| きざみ食 | ごはん | 料理を5mm〜1cmに細かく刻む | 飲み込めるけど、噛めない方向け。 |
| ソフト食(やわらか食) | やわらかめのごはん、三分粥、五分粥、全粥 | 煮込みハンバーグ、煮魚 | 噛む力がある程度残っている方向け。 |
| ミキサー食(ペースト食・ピューレ食) | お粥をミキサーでペースト状にしたもの | ハンバーグをミキサーでペースト状にしたもの | 噛む力・飲み込む力が弱い方向け。 |
| ムース食(ゼリー食) | お粥とゲル化剤をミキサーにかけ、ゼリー状にしたもの | ハンバーグとゲル化剤をミキサーにかけ、型で成形したもの | 噛む力・飲み込む力が弱い方向け。 |
・同じ料理でも、作り方で「食事形態」が変わります。
・食べる人の状態に合わせて、柔らかさを調整することが大切です。
まとめ
ムース食は、介護食(嚥下食)のひとつで、かむ力や飲み込む力が弱くなってきた方に向いています。
きざみ食よりも口の中でばらけにくく、飲み込みやすいのが特徴。
また、ミキサー食やペースト食よりも見た目が良く、食欲がわきやすいのもメリットです。
ただし、唯一のデメリットは調理に手間がかかること。

レトルトのムース食や冷凍宅配弁当を上手に取り入れると便利です。
家でもムース食を作ることは出来ます!
・毎食のお粥はたくさん作ってムース状にして冷凍保存
・大好物のカレーはまとめてムース状にして冷凍保存
といった工夫をすれば、手間を減らしながら続けられます。
大切な家族と一緒に食卓を囲む時間を、できるだけ長く続けていけるように。
介護する方もされる方も、無理のない方法を取り入れていきましょう。
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